7月!?

 早すぎとちゃいまっか……たまりませんね。何も出来てませんね。鈍感じゃないと生きてないこんな世の中〜♪ まあ今月は何とか頑張りたいと思います(なにを?)(それを考えるところから)その前には先月のおさらいであろう。6月は映画みたり自転車乗ったりでした。手元にある光文社のドストエフスキーカラマーゾフの兄弟』を何とか読もうぜって気分でいますが1ヶ月で100ページしか進んでません。ガルシア=マルケス『族長の秋』もとまってます。つか『族長の秋』に関しては短編は最高にグッドなんですが、表題作がつまらんすぎて……ねむいぜ……文学センスのない私です。
 6月見た映画のラインナップ。どれもこれもレビュー書こうと思ってタイミング外したのでこの勢いを逃さず徒然。

グラン・トリノ
 クリント・イーストウッド作品、分類するならストイックな方というか、悪く言えば地味なんですかね。ただそんなもの関係なく魅せる力はさすが。斜陽を迎えたアメリカ文化の象徴のような老人と、荒廃した土地に入り込んできた異人種の、しかも軽蔑している若者との交流。この人情の通いの繊細さを丁寧に描くのはやはり並大抵の力量じゃないと思うけど、まるで北方謙三が手癖で書くようなラストシーンはがっかりだった。ヒロイックなロマンチシズムはこの作品の場合水と油の演出だと思うんだけどどうしてもやりたかったんだろうか。誰かとめろ。

『レスラー』
 ダメな人間を描くということを徹底的に追求している。過去の栄光から凋落した男の最後の見苦しき足掻きが主題。結局「俺にはマットの上しかない」とのたまう主人公は、しかしその前にいくつもの幸せのチャンスを逃した自責から逃げてる過ぎない。マットしかないというより、もはやすがりつく場所がマットにしかない。そしてそこでなら自分は一流でいられる。けれど人間そんなもんなんだよな。美しいというあおり文句はまったく的外れである。憐れで醜く愚か、それでいい。それが人間。ミッキー・ロークが演じなければ価値半減の映画であった。

『ヱヴァンゲリオン新劇場版:破』
 まあこれはいずれ。



 自転車走行距離:357km