ブーンがプリキュア5の映画を見てきたようです。

( ^ω^)「ネタバレ丸出しのレビューだお。気にする人は回れ右するがいいお」



 土曜の朝だった。
 その日はちょいと用事があって、スーツで出かけていた。とはいえ昼過ぎから暇なので、月初めだし千円やからプリキュアみよかー、みたいなテンション。
 スーツのハゲがチルドレンにまじって映画鑑賞とか許されるのだろうか。胸の中はドキドキだった。


( ^ω^)「まあでもプリキュアラブなんだ。見たいんだ。仕方ないお! 虎穴にいらずんばプリキュアみれず。かかってこいや! やれんのか!」


 朝、まずは今のうちにチケット買っていこうと決心して入店。



(゚д゚)「いらっしゃいませ!」

( ^ω^;)「ぷ、プリキュア一枚くれお」

( ゚д゚)「……」

( ゚д゚)ポカーン

( ^ω^)「黙るな」

( ゚д゚)「……かしこまりました。映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!でよろしいですね」

( ^ω^;)「それで頼むお(なんでタイトルフルでいうのかお)」

( ゚д゚)「それでは時間の指定のほうをお願いします」

( ^ω^)(……用事は昼過ぎには済むから、昼食べた後くらいがちょうどいいお……13時30分と15時20分の二択……)

( ^ω^)「3時20分からの上映でお願いしますお」

( ゚д゚)「……」

( ゚д゚)「3時半、からの上映でよろしいでしょうか?」

( ^ω^;)「え! あ! じゃあそれで頼みますお……(あれ? パネルには15時20分って書いてあるのに……)」

( ゚д゚)「了解しました。それではお席のほうはいかがいたしましょう?」

( ^ω^)「どうせガラガラだろうしどこでもいいお。適当に見やすいところで頼むお」

( ゚д゚)「では中央列の中央席で……(ピッピッ)お題千円になります」

( ^ω^)「うぃ」

( ゚д゚)「アザーッス。それではこちら券になります。忘れずにお持ちください」

( ^ω^)「ありがとうございますお……って、ん?」

( ^ω^)「これ、上映時間間違ってるお」

( ゚д゚)「……は?」

( ^ω^#)「3時半って頼んだのに、これ13時30分だお。13時は午後1時のことだろうがテメー」

( ゚д゚)「……」

(゚д゚)「……」

( ^ω^#)「こっち見んな。とっとと修正しやがれ」

( ゚д゚)「申し訳ありません……ピッピッ……ピッピッ」

( ^ω^;)(しかし何という初歩的なミス。普通間違えるか? これは間違いなくゆとりの弊害)

( ゚д゚)「……ピッピッ」

( ^ω^)「……」

( ゚д゚)「……」

( ^ω^;)「……」

( ゚д゚)「ピッピッ」

( ^ω^;)「……あのう」

( ゚д゚)「はい?」

( ^ω^;)「まだかお?」

( ゚д゚)「少々お待ちください」

( ^ω^;)「……」

( ゚д゚)「……」

( ^ω^#)「……」

( ゚д゚)「お客様」

( ^ω^)「できたのかお?」

( ゚д゚)「できません」

( ^ω^#)「っざけろテメエ」

( ゚д゚)「係りのものを呼んでまいります」

( ^ω^#)「駆け足でいけお」



( ^ω^)(あー、なんでこんな所で足止めくらわにゃならんのか……)

( ^ω^;)(って、微妙に列できてるお……まずいお……ここは完全な地元。スーツ姿でプリキュア映画並んでるなんてばれたら世間的にデッド)

( ^ω^#)(……早くしてくれ……マジでプッチンくるお)



ξ*゚⊿゚)ξ「大変お待たせしました!」

( ゚д゚)「お待たせしました」

( ^ω^)「マジで待ったお。よろしく頼むお」



ξ*゚⊿゚)ξ「うーん、で、なんでこうなったの?」

( ゚д゚)「映画 Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!をお客様がご注文されまして」

ξ*゚⊿゚)ξ「……そう、プリキュアね……プ」

( ^ω^;)(く、くそ……)

( ゚д゚)「で、途中で上演時間を変更されたいとおっしゃられまして」

( ^ω^;)「ちょ、ちょっと待てお! お前が勝手に間違えたんだろうがカス!」

( ゚д゚)「それで訂正しようとして」

( ^ω^#)「無視かよ」

ξ*゚⊿゚)ξ「そう、で、どうしたの」

( ゚д゚)「ここをこうして……こう……こうして……こうで……」

ξ*゚⊿゚)ξ「違うわ、ここをね……こうしてね……こうしたら……ほら」

( ゚д゚)「あ、できた」

ξ*゚⊿゚)ξ「申し訳ありませんでした! 大変お待たせしました!」

( ^ω^;)「ほんとだお。映画のチケット買うのに、並ぶのならさておき窓口で20分かかるなんて古今東西聞いた事ないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「申し訳ありません! 本当にすいませんでした!」

( ^ω^)「うん、もういいお。ありがとう。ちゃんと買えたし」

( ゚д゚)「……」

( ^ω^)「お前は謝らんのかい」

( ゚д゚)「……」

( ゚д゚)「サーセン」

( ^ω^#)「そんなこったろうと思ったお。もういいお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ありがとうございます! 大変失礼致しました……是非、プリキュアお楽しみください」

( ^ω^;)「別にそれは言わなくてもいいところだお」



 用事を済ませてのち。



( ^ω^;)「あー、やばいお。ちょっと余裕もちすぎて遅れてしまったお。寄り道もしすぎたお」

( ^ω^)「けどやっぱ秋の京都はグッド。紅葉モエス。南禅院の庭園の美しさは常軌を逸してるお」

( ^ω^)「これで観光客でごった返していなければもっといいのだけれど」

( ^ω^#)「特にやたらと高性能な一眼レフをを携えた初老男性の鬱陶しさは異常。普通庭園におかれた石を足蹴にしながらアングル狙うか? 亀山天皇に呪われるがいいお」

( ^ω^;)「しかし遅刻したのは予想外。まあ10分くらいならちょうど本編始まるくらいだし、ちょうどいいかも」

( ^ω^;)「うーん、けど走りすぎてちょっと汗かいてしまったお。ハフハフ……ムハー」



(・∀・)「……あ」

(^o^)「……あ」

( ^ω^;)「……あ」

(^o^)「ええと、プリキュア5、ですか?」

( ^ω^;)「そ、そうだお……ハフハフ」

(・∀・)「……プ」

(^o^)「……ププ……ええ、途中退出の際には半券をお持ちになってください」

( ^ω^;)「わ、わかりましたお(そんな露骨にキモオタ扱いしなくてもいいお……)」

( ^ω^)(……ってあ、そういえば、来場者全員に何かプレゼントがあったはず……あれはガチで欲しいお)

|ω^)「すいまs」



(^o^)「さっきのみたー?」

(・∀・)「あれはマジでやばい」

(^o^)(・∀・)「プークスクスクスクス」

|ω^#)(チィッ! クソタレガ! もういいお! ヤフオクでおとすお! バーローwwwwwwっうぇwww)



( ^ω^)「……フー、どうにか間に合ったお。というかベストタイミング? イイテーピングだ!」

( ^ω^)「ムフフ。しかしようやくみんな(※プリキュアたち)に会えるお! ワクテカが止まらないお! おっおっ! テンション上がりすぎて独り言さえスムーズィー! くくく! 自重wwwwww自重wwwwww俺自重wwwwwww」

( ^ω^)「よっしゃ! 今北三行!」



 ヒャッホーイ! イエーイ! ガタガタ! ママー!!



( ^ω^;)「……って! おい! ちょ! 混み過ぎだろ!」

( ^ω^;)「これは完全に予想外。週末を舐めてたお……大きいお友達すらイネェ……みんな親子連れだお」



 ママー! まだー!? 

 これ! 静かにしなさい!! もうすぐドリームに会えるわよ!



( ^ω^)「そうだお。もうすぐドリームやミント、ババアにリンんちゃんに会えるお(……もう一人誰かいたような……)」

( ^ω^)「……指定席までいくのメンドイからそこらでもいいか」

( ^ω^)「よっしゃ! テンション上げていくお! フンフン!」

ξ*゚⊿゚)ξ「いらっしゃいませお客様……あ」

( ^ω^;)「あ、チケット売り場の」

ξ*゚⊿゚)ξ「いらっしゃいませ。はい、中央列中央席でしたね」

( ^ω^;)「ちょwwwwwこの人の中を掻き分けていくなんて無理だお! 死ぬお! 社会的に!」

ξ*゚⊿゚)ξ「はい?」

( ^ω^;)「あっちの隅っこの席でいいお! 完全に空いてるじゃないか!」

ξ*゚⊿゚)ξ「すいません、規則ですんで、番号どおりの席にお願いします」

( ^ω^)「オワタ」



 ちょ、なんだこのスーツ……ねえよ(ザワザワ

 ねえ、ママなんでこの人大人なのに一人でプリキュア見に来てるの?(ザワザワ

 しっ! 静かにしなさい! 絶対に見ちゃだめよ!(ザワザワ

 ロン! ロン! ロン! ロン!(ザワザワ



( ^ω^#)「もうなんでもいいお。かかってくるがいいお。堂々と楽しんでやるお」

( ^ω^)「つーか俺が勇者すぎるだけお。みんなカスすぎる」

( ^ω^)「そもそも、プリキュアを見る時はね、誰にも邪魔されず自由で。なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで……」



 上映中の映画のビデオ撮影は違法です……見つけたら職員に……



( ^ω^)「上映前のこのビデオカメラの被り物のCM、こういうの好きだなシンプルで。ソースの味って男のコだよな」

( ^ω^;)「……と、一人で孤独のグルメぶってる場合じゃないお。マジで孤独すぎるお」

( ^ω^)「よし、ザザーンが来たお。始まる始まる。wktk



 みんなー!! こんにちはー(ココ!!)(ナッツ!!)!!



( ^ω^#)「こーんにちはああー!!」

( ^ω^)「……はっ」

( ^ω^;)「しまった、調子に乗りすぎたお。大人で声張り上げてるのただ一人だお」

( ^ω^)「……しかし……うほ、けもの状態のココとナッツ、それにミルクの漫才からスタートか。中々乙だお」

( ^ω^)「……」

( ^ω^;)「ちょwwwココナツモエスwwwwなんだこのラブラブの二人は。いきなり人型になっていちゃつきだすなんて何の冗談だ」

( ^ω^;)「まずい。ナツ×ココからちゃんとココのぞ、ナツこまという正常ルートに戻ったはずの脳が……脳が!」

( ^ω^;)「やばいお。普通に萌えてきたお」

( ^ω^;)「ちょ! 生傷! グロス! ギャグとはいえいまだかつてマスコットに流血させたアニメがあったか? いやない」

( ^ω^)「劇画調にモザイクテラワロスwwwww」

( ^ω^)「いいお! いいお! のっけからこれは期待できるお!」



 さっきからあいつうるさいな……

 マジキメエこのハゲ……

 うえーん……



( ^ω^;)「し、しまったお」

( ^ω^)「……フッ……」

( ^ω^;)「上映前に俺をここまでノせるなんて……これは……スタッフは本気であると認めるもやぶさかじゃないお。心を引き締める必要がある」



( ^ω^)「さて、ようやく本編か。なんだか長い道のりだったお」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「敵はシャドウさんっていうのかお。ううーん。このわかりやすい感じ、おかま言葉もYESだお」

( ^ω^;)「事前に調べたから知ってたけど、これ朴さんなんて信じられないお。パクロミはガチ」

( ^ω^;)「……」

( ^ω^;)「ところで、この新たなマスコット二体……ザ・たっちか何か知らないけど大根にも程がある。うざいお」

( ^ω^;)「この二人には終始イライラする予感がいまからビンビンする」



( ^ω^)「あ」

( ^ω^)「これが今回の目玉、敵側のプリキュアかお」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「YES]



( ^ω^)「お! ようやくメインの五人が出てきたお!」

( ^ω^)「大スクリーンの中で動くみんなは格別だお。作画も見事ナリ。バシバシ動くお。最高」

( ^ω^)「のぞみを筆頭にみんな可愛いな。きてよかった」

( ^ω^)「ところで、プリキュアが放映されるたびに『うわ、今回作画崩壊』『作画がなあ』『作監しっかりしろよ』とエセ知識を披露して悦に入るにわか作画オタ気取りが俺は大嫌いだお。大体の場合そんなに騒ぎたてるほど乱れてないお。クリエーターに失礼だお。かまってちゃんはカエレばいいお」

( ^ω^)「……と、独り言をいってみるテスト(テストって久しぶりにいったな……)」



 ココの提案でプリンセスランドというテーマパークに向かう一行。



( ^ω^)「女の子はプリンセスになり、男は王子様の格好に……そしてそれに沿ったイベントがある……」

( ^ω^)「このベタベタ感キライじゃないお……むしろ、好き……だよ?」

( ^ω^)「んー」

( ^ω^)「でも全員38話のときの衣装と同じか……ちょっとがっかりかな」

( ^ω^)「まあスケジュールきつかったんだろうけど」



( ^ω^;)「……っておいおいお!」

( ^ω^;)「のぞみ、ココにときめきすぎじゃないかお!?」

( ^ω^;)「こまちもナツに照れすぎや!」

( ^ω^;)「顔赤らめすぎとちゃいまっかお二人さん」



( ^ω^)「……う」



( ^ω^#)「 腕 組 ん で る お ! 」



( ^ω^#)「 二 組 と も ! 」



( ^ω^)「ハフハフ……ハアハア」



( ^ω^;)「……もうこれだけできた価値あったお……色々なところが敏感になっちゃったお……」


( ^ω^)「……」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「うん」
( ^ω^)「ありのまま 今 起こった事を話すぜ」
( ^ω^)「『ココがのぞみに「どこにいても君を感じる」と囁くと、のぞみがココの袖を掴んで目を潤ませながら上目遣いで「私も……だよ」』といっていた」
( ^ω^)「何を言ってるのかわからねーと思うが、おれはとりあえず萌えていた。頭はすでにどうにかなっていた」


( ^ω^)「つーか」


( ^ω^;)「のぞみ、完全にオンナの顔になってるじゃねーか!」
( ^ω^;)「あれは完全に何かを期待しているメスの瞳だお!」
( ^ω^#)「スタッフめが! お前らアホ(褒め言葉)すぎるお!」
( ^ω^*)「これじゃもう冬コミでカチコミかけるしかないお! そうじゃなければおさまらないお! おっおっ!」


( ^ω^)「恐ろしいテンポで萌え展開が挟まれている……こまちとナッツとか完全にカップルじゃねえか」
( ^ω^;)「それに対比して後ろのリンとかれんの影の薄さが泣ける。まあでも無視されてるわけじゃないし、ちゃんとフォローもあるからまあいっか」
( ^ω^)「……う……ら……ら……?」


( ^ω^)「お」
( ^ω^)「もう敵キャラでてきたのかお? キュアドリームの影、ダークドリーム……」
( ^ω^)「普段着はゴスロリなのかお。狙いすぎだお。YESだけどな。しかしアイシャドー濃いな……」


 ザ・たっちにあっさり拉致されるココとナツ。


( ^ω^)「いつも通りだお」


 ココとナツに化けるザ・たっち。速攻で見破るドリーム。


( ^ω^)「うーん。いちいちラブいお」
( ^ω^)「つーか、ザ・たっちが化けてるとはいえ、ココとナツいちゃつきすぎじゃないかお? 手を恋人繋ぎすな」
( ^ω^)「……あ、それに妬いてドリームがいつもよりハッスルなのか……憎い演出お。おっおっ!」


 コワイナーになる双子。
 変身バンク。


( ^ω^)「変身バンクはほとんどいつも通りだけど、ドレス姿からのインか。さて後何回変身するか見物だお」
( ^ω^)「ところでこのコワイナー、仮面が二つあるお。これは確実にエヴァ方式でフルボッコだな。まあわかってても過程が大j」


 仮面を二つ同時に破壊すれば倒せるはずよ!


( ^ω^;)「ウヘァ! ババア見抜くの早すぎじゃね? キュアアクアエヴァオタ疑惑浮上」
( ^ω^)「まあいいお。それにしても中々見ごたえのあるバトルだったお。これは期待age」


 ザ・たっちにココとナッツが誘拐されたことを知らされるメンバー。


( ^ω^)「この芸人コンビ呼んだの誰やねん。誤解を恐れずいうなら、賭け値なしのドビチクソだお」


 なんやかんやで、ザ・たっちの故郷でありシャドウの本拠地であり、ココとナッツがつかまっている鏡の世界に行くことに。


( ^ω^)「鏡の世界にいくためには、夜の二時にミラクルライトで鏡を照らす、か」
( ^ω^)「ああ、受付で本当はもらうはずだったアレのことかお。そういえば本編前の獣(※ココとナッツとミルク)どもの漫才でなんかいってたお」
( ^ω^)「プリキュアたちがピンチになったときは、みんなでライトを照らしてくれココ! とか何とか」
( ^ω^)「まあ、それを踏まえての練習イベントだろうな」


 ちょっと! ちょっとちょっと! →ビカー。


( ^ω^)「いくらなんでも寒すぎるぞこれ」
( ^ω^;)「……と思ったら周り結構受けてるお。俺がズレてるだけか……まあ関東芸人はあまり相性が合わないからな」
( ^ω^#)「けどなんか、相乗効果ですごいイラつくお。ファック」
( ^ω^)「……ところで、展開がかなり駆け足気味に感じるのは気のせいかお……?」


 鏡の世界はシャドウのせいで荒れ果てていた。鏡の世界では最も大切な5つのクリスタルをシャドウが奪ってしまったとのこと。
 鏡の世界にいくと、シャドウが現れる。


( ^ω^)「ん。二度目の変身バンクか」
( ^ω^)「一回目はお姫様ドレスで、この二回目は冬服だな……まあバンクとはいえこういう変化は結構嬉しいお」
( ^ω^)「冬服の中じゃこまちとかれんの年増コンビが何かいい感じだお。可愛い。つかみんな可愛いけど。すげえいい」


 シャドウの背後に現れるのぞみそっくりの女の子。彼女はクリスタルで作られたのぞみのコピーだった!
 さらに四つのクリスタルが現れ他の四人もコピーされる。
 それぞれ一対一でバトれる空間に隔離される。


( ^ω^)「いいね。しかし隔離状態でタイマン突入ってドラゴンボール映画版のボージャック編とか思い出すお。セイント星矢ではダークネタあったし、セイラームーンでもあったような……」
( ^ω^)「うむ。王道は大事だお。プリキュアはやっぱり魔法少女の皮を被った少年漫画だお」
( ^ω^)「……」
( ^ω^;)「いやでも……敵の……ダークプリキュアたち……キャラ立ちすぎじゃね?」
( ^ω^)「確実にツンデレダークドリーム。リンちゃんをさらに激しくしたような感じのダークルージュ。物凄く裏表してそうなダークレモネードはof釘宮ヴォイス。皆口ヴォイスが神ですげえ表情が色っぽいダークミント……」
( ^ω^;)「……」
( ^ω^;)「そして何より、キュアアクアさえ及びもしないほどの年増っぷりを見せ付けているダークアクア……こいつは確実にナイトメアでもいいキャラだお。ハデーニャさんといいコンビになるくらい……」
( ^ω^;)「しかしマジで老けてるお……キュアババアってレベルじゃねえぞ。これはもうキュアシュウトメだお」


 プリキュアがいなくなってしまい、無防備なミルクはドリームコレットを奪われてしまう。
 シャドウの目論みはドリームコレットで世界を征服することだった!


( ^ω^)「まあそのあたりはいいお」


 ヘタレのザ・たっちにハッパをかけてシャドウに殴りこみをかけるミルク。
 当然相手にされない。ミルクの目の前でとうとうシャドウがドリームコレットに全てのピンキーをそろえ始める!


( ^ω^)「これはやばいお。ピンチだお」
( ^ω^)「ところで普段、結構フラグクラッシャーで有名なKYキャラのミルクだけど、映画版では熱いを。ガッツ見せてるお。YESだお」



 一方、離れ離れになったプリキュアたちは、それぞれでバトルが勃発していた。


( ^ω^)「エキサイティングだお。おっおっ。燃えるお! みんな頑張れ!」
( ^ω^)「バトルがメインってのがやっぱいいんだよな。この拳で語り合う感じがいいお」
( ^ω^)「スルーしまくってたけど、レモネードもかなりいい感じ。台詞が清々しいまでにかっこいいお。さすが芳香剤。グッドはじけだお」


 圧倒的なパワーの敵に苦戦。


( ^ω^)「まあ当然だお。みんな頑張るお! 負けちゃだめだお!」


 おや……? ダークドリームの様子が。


( ^ω^)「のぞみの皆を信じる心と、明日の可能性を信じる勇気がダークドリームを動揺させてるお! がんばるお!」


 それに影響を受けて、いっせいに頑張りだすみんな。


( ^ω^)「いいお! いいお! なんかドリームばっかりが引っ張ってる感じ否めないけれども尺の関係でそこは目をつむるお!」
( ^ω^)「空中戦を制したリンちゃんの姿はマジでかっこいいお! ナ○トより全然いいお! レモネード今まで馬鹿にしててごめん! 最高に決まってるお! ミント! あんたの優しさに全米が泣いた! 敵さえいたわるその自愛の心が世界から戦争と貧困とひきこもりを無くすお!」
( ^ω^)「そして注目のキュアババアvsキュアシュウトメの恐ろしいお茶の間合戦は、とうとう長ヤッパを持ち出しての刃傷沙汰に発展したお!」
( ^ω^;)「つかキュアアクアは毎回毎回いい加減にしてくれお! 34話のときもそうだったけど、チャンバラはやめてくれお! 燃えて燃えて困るお! 全身から汗が吹き出てくるお! チクショウ! カツシンも目じゃないお! ものすごい立ち回りだお! いけえ!」


 ルージュ、ミント、アクア、レモネードはそれぞれ相手を倒す。
 敵はみんなもとのクリスタルの姿に戻る。


( ^ω^;)「……ふう。思わずエキサイトしすぎたお。全身が脂汗でグッショリだお……ってお?」
( ^ω^)「ドリームもダークをフルボッコにしたみたいだお。でもまだ決着はついて……?」


 ダークドリームが、仲間になりたそうにこちらを見ている。


( ^ω^;)「デレ期キタコレ」


 ダークドリームが仲間になった。


( ^ω^)「うお、すごいいいお。いいシーンお。ボロボロになりながらもダークをぶっ飛ばしたドリーム。死を覚悟したダークに手を差し伸べるドリーム。涙を流しながらその手を握りあう、二人の素晴らしい友情……」
( ^ω^)「うん」
( ^ω^;)「素晴らしいシーンなんだけど、その、なんだ。某デス種のラストシーンが思い浮かんではなはだしく複雑な心境だお」


 一同合流。シャドウの元へ。
 ココとナッツを助け出すみんな。
「どこにいても感じるっていったでしょ?」とココを抱きしめながら言うドリーム。


( ^ω^)「ヤバイ、くそ萌える」


 しかし、シャドウは鏡の力で全てのピンキーを集めたようだった。
 輝きだすドリームコレット。そしてシャドウが叫ぶ!


( ^ω^#)「ギャルのパンティおくれお!!」
( ^ω^;)「……」
( ^ω^)「お約束だろ」


 全世界の支配者にしてくれと叫ぶシャドウ。
 ドリームコレットが輝きを増し、そして静かになった。
 そしてシャドウはプリキュアたちに向けていった。


( ^ω^#)「パンツ見せろお!」
( ^ω^;)「……」
( ^ω^)「お約sry」


 ひざまずけ、と叫ぶシャドウ。必死に耳を抑えるプリキュアたち。
 しかし何もおきない。
 なんと、レモネードがピンキーをキャッチしたままドリームコレットの中にいれていなかったのだった!
 ピンキーが全て揃わないとドリームコレットは動かない。


( ^ω^)「そういえばそんなイベントが序盤のプリンセスランドのときあったお。中々の伏線の回収ぶり」


 ブチギレのシャドウさん。飛び出して全員をぶっ飛ばす。


( ^ω^)「おっおっ。盛り上がってきたお」


 ドリームがつかまり、シャドウが駆ける。プリキュアの誰も手が届かない。


( ^ω^;)「危ないお!!」


 だが拳はドリームに届かなかった。
 のぞみにそっくりな、けどちょっと違う寂しそうな女の子が、庇っていたのだ。
 粉々に消えていく少女。


( ^ω^;)「うぇ」
( ^ω^;)「やばいお。このシーンやばいお。恐ろしいまでにキてるお。うぇ……」
( ^ω^#)「って! 何でこんなシーンに限って作画が乱れてるのかお! さっき作画がどうとかいってたけど別問題だお! こんないいシーンなのに! 歪んで画面が見えないお! グチャグチャだお!」
( ^ω^;)「く、くそ……ゆ、歪んでみえないお……」
( ^ω^;)「君には……まだちゃんとした名前のなかったのに……友達になれたのに……」


 怒りに震えるドリーム。立ち上がるプリキュアたち。
 それに怒り巨大化するシャドウ。まずいこのままでは勝てない。


( ^ω^#)「がんばれお! 負けちゃだめお! あの子のカタキをとってくれお!」


 このままじゃダメだと、立ち上がるザ・たっち。


( ^ω^;)「え」


 ちょっと! ちょっとちょっと!


( ^ω^;)「おいおい……ちょっとちょっと……」


 ちょっと! ちょっとちょっと!
 みんなも一緒に! と声をかけながらミラクルライトを照らすザ・たっちとココナッツミルク。
 もっと! もっともっと!


( ^ω^;)「……うーん。さすがにこれはちょっとノれないお」
( ^ω^)「でも会場の子供たち、みんな一生懸命ライトを振ってるお。微笑ましいお。そうだ、主役は俺じゃないお。子供たちだお。だからこれもいいんだお」
( ^ω^#)「でもザ・たっちはないわ」


 五人の背中に美しい蝶の背中が生える。力があふれてくる。
 ココが叫ぶ。「あれはスーパープリキュアココ!」


( ^ω^)「パツキンにはならないのかお?」


 プリキュアファイブエクスプロージョン炸裂。
 吹き飛ぶシャドウ。


( ^ω^)「……」


 シャドウが倒れたあと、プリキュアたちは鏡の世界のクリスタルを元の場所に戻していった。
 青、緑、黄色、赤。
 そして、ただ一つひび割れてしまったスカーレットピンクに、のぞみはそっと手を伸ばした。


( ^ω^)「グスッ」


 獣状態のココを抱きしめながら、後悔の呟きをもらすのぞみ。ココは静かに慰める。
 やがて、リンがやってきてのぞみを呼ぶ。
「今から、鏡の国のパーティだよ!」
 鏡の国が元に戻った、そのお祝いをするのだ。


( ^ω^)「……」
( ^ω^)「……うーん」


 EDロール。


( ^ω^)「お。新EDのさらにドレスバージョンかお。いいおいいお」
( ^ω^)「ああ、いつ見てもこのEDはいいお。SSのときより好きだお。何がいいって、途中で一人で踊りきるときのルージュの笑顔と、ラストのドリームの決めポーズだお。魂が震えるほどに萌えるお。しぬる」


 完。


( ^ω^)「……あ、終わったのかお。エピローグはないのか……」


( ^ω^)「んー。野暮なことをいうつもりはないけれど、さすがに展開早すぎだったかな」
( ^ω^)「バンクシーン結構あったし、ラストのシャドウさんとのバトルはもっとリキを入れれたはず。ダークプリキュアのメンバーたちにももっとスポットライトを当てて欲しかった……」
( ^ω^;)「……って、時計見ると70分くらいしか経ってないお。これはさすがに駆け足にならざるをえないお。むしろスタッフの頑張りに賞賛の拍手を惜しめないお」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「プリキュア映画版なんて、それなりに楽しめればいい」
( ^ω^)「そう思っていた時期が、僕にもありました」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「色々いいたいことは確かにあるお。でも、この映画には可能性を感じたお。ドリームが口にしたような、まさにそのような情熱がこもってたお。ファンを楽しませる精神、そして子供達に夢を与えるという精神、素晴らしい作品を作り上げようという志……」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)「Fateが文学でCLANNADは人生なら、プリキュアは……」
( ^ω^)「無限の可能性だお!」


 ざわざわ。


( ^ω^)「……さて、帰るか」
( ^ω^)「……」


(・∀・)「キター」
(^o^)「ヒェー。きもいよ」


( ^ω^)「……」
( ^ω^)(好きにいえばいいお。何をいわれても気にしないお)
( ^ω^)(明日にむかって頑張る大切さ、後ろを振り返っては何も手に入らない……そのことをドリームに教えてもらったお)
( ^ω^)(それに、俺にはちゃんとした名前があるお。友達もいるお。家族もいるお。『あの子』に比べたら全然幸せなんだ。だから、頑張らなきゃ失礼に当たるお)


( ^ω^)「笑いたいやつには笑わせればいい。俺はプリキュアを見て感動したお。それは紛れもない事実。馬鹿にするなら見ていえばいいお。あの作品は、きっと子供達に素晴らしい力を与えるはず」


( ^ω^)「がんばるお。おっおっお」